【映画】フォードvsフェラーリ★5〜個人的に特別な一本の映画になりました
2月は他に類を見ないほど映画を観ているぼく(ぼくみん (@b0kumin) on Twitter)です。
本作を観ようと思ったきっかけは、知り合いがこの映画を4回観たからぜひとお勧めしてくれたこと。
話の大筋は、5年連続でル・マンを制するイタリアのフェラーリ一強の時代にアメリカのフォードが挑むというもの。
かつては名ドライバーとして名を馳せるも、フォードの雇われチームマネジャー(本職はレースカー製造工場の社長)としてキャロル・シェルビーがフォードのスーツ組の横やりに苦しみながら、車を最も理解する気難し屋ケン・マイルズをドライバーに据えてチームフォードとしてル・マン制覇を目指す、というシナリオです。
ぼくの感想(ネタバレなし)は、2つあります。
1つ目。
カメレオン俳優、クリスチャン・ベールが今回もいい仕事してました。
多少偏屈な職人気質のドライバー兼整備士を見事に演じていて、口をへの字にする癖の演技がすごく好き。
出典:https://youtu.be/SjU3EpfnSJQ
本作をぼくに勧めた、同じく職人気質な知り合いが4回観た理由がなんとなく分かった気がしました。
2つ目。
純粋に勝つために結束したチームと「ル・マンで優勝してフォードの車を宣伝、売りまくる」と金と名誉のために動くフォードのスーツ組との不和、というのはどこでもありそうな話ながらも、脚本としてうまく仕上がっていました。
そこに絡んで、息子との会話で出た"完璧なラップ"を成し遂げたところは、一種の燃え尽きた感ともはやライバルが居ないことへの虚無感を感じるとともに、息子との絆を感じることのできたこの映画で最も心打たれるシーンでした。
"完璧なラップ"(ひとつの目標)を達成しても、さらに次の目標を持つことの大切さを教えられた気もしました。
そんなフォードvsフェラーリ、【★5だ】とぼくは思いました。
かなり個人的理由ですが、とにかく偏屈屋ケンが知り合いにダブるんです。笑
本作は実話に基づくフィクションです。
実際に、シェルビーは当時アメリカになかったヨーロッパ勢に対抗しうるスポーツカーの製作に尽力し、それがACコブラとして結実しました。
出典:Wikipedia
YouTubeでシェルビーが話している動画がありました。
フォードのPR映画で、冒頭からキャロル・シェルビーが登場&トーク。動くシェルビーとコブラに乗るケン・マイルズが見られます。https://youtu.be/Ynl2dJSpEYo
あと、事前に知っておきたかった知識を備忘録として。
以下が本作で出てくるカーレース(F1、インディカー以外)の名前とぼくなりの解釈・まとめです。
●セブリング12時間レース:米フロリダのセブリングで行われる耐久レースで12時間でどれだけの距離を走れるかを競う
●デイトナ24時間レース:同じくフロリダのデイトナで行われる24時間耐久レース
●ナスカー:オーバルコース(競輪コースのように傾斜のついたサーキットコース)をメインに行われるアメリカのカーレースNASCARシリーズ
●ル・マン24時間レース:田舎道を含む公道を24時間走る耐久レース
●F1:フォーミュラ(車輪とドライバーが剥き出し)のカテゴリーの世界選手権で、ル・マンの「耐久レース」に対して「スプリントレース」の最高峰
●インディカー:北米最高峰のフォーミュラレース
「ロードレース」とは、サーキットなどの舗装されたコースで、一斉にスタートしてゴールをめざす競技です。大きく「スプリントレース」と「耐久レース」に分けることができます。
「スプリントレース」は、決められた距離を走り切った時間の早さ、耐久レースは決められた時間内に走り切った周回数を競います。
「耐久レース」では、ル・マン24時間レースが有名で、瞬間的な速さだけなく人間にも車両にも長時間を走りぬく耐久性が求められます。
引用:モータースポーツの種類と違い│ラリーやGPやロードレースとは? | MOBY [モビー]
カーレースとひとくくりにしても、競う対象がタイムラップか周回数か、車の形状、レース道の種類など全然違うんですね。
非常に勉強になりました!
最後に、映画の心残りを2つほど。
1つ目。
イタリア語字幕をもっと出して欲しかった。
概ねは会話の流れで察することができますが、皮肉っているであろう内容を知れば、より楽しめたはず。
イタリア語勉強します。
2つ目。
ケン親子が歌う、I'm HAPPYの歌が気になって気になって。
ネットを調べても、知り合いのアメリカ人に聞いても(!)それらしい歌が出てこなくてさらに気になって。
見つけられたらそれこそ、I'm H-A-P-P-Y!
今日はこのへんで。
Ciao!
最後に。
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