【映画】サマーウォーズ4DX★4〜4DXという装置について考える
大友監督のアキラにいまいちグッと来ないぼく(ぼくみん (@b0kumin) on Twitter)です。
ジャパニメーションの中で一二を争うくらい好きな映画、サマーウォーズ。
なぜ好きなのか観ながら考えたんですが、一番の魅力は栄ばあちゃんのキャラです。富司純子さんの声もすごくよく合っています。
また、神木隆之介が主人公のケンジ役など複数の芸能人を声優に使っていますが、全く違和感なく鑑賞できる映画だと思います。
もう一つの大きな魅力はOZの世界観だと思います。
細田監督は脚本執筆時点の2009年以前によくこんな未来を想像できたなぁと感心します。
ちなみに、映画公開が2009年8月1日で、その当時出ていたiPhoneが3GS、ドコモがAndroidスマホを発売した年でまだまだスマホ普及の黎明期。出典:iPhoneを振り返る:マニア向けから一般ユーザー向けに変貌を遂げた「iPhone 3GS」 - ITmedia Mobile
行政サービスまで受けられるOZアカウント(マイナンバーの発展形ですね)やアカウントを盗むハッキングAIなど、世界観の核となるアイデアが素晴らしいと思いました。
さて、11年近く前の映画をなぜ映画館で観られたかというと、4DXという特殊効果を+αした再上映でした。
4DXというのは
4DX®とは、現在、映画業界で最も注目を集める、最新の<体感型(4D)>映画上映システムです。
モーションシートが、映画のシーンに完全にマッチした形で、前後&上下左右に<動き>、その衝撃を再現。
さらに、嵐等のシーンでは<水>が降り、<風>が吹きつけ、雷鳴に劇場全体が<フラッシュ>する他、映画のシーンを感情的に盛り上げる<香り>や、臨場感を演出する<煙り>など、様々なエモーショナルな特殊効果で、≪目で観るだけの映画≫から≪体全体で感じる映画≫の鑑賞へと魅力的に転換致します。
引用元:新次元の4Dアトラクションシアター ユナイテッド・シネマ|シネプレックス
まさに映画館をアトラクションにしてしまおう、という装置です。
ここからは、ぼくなりの4DX・考です。
今回おそらく2回目の4DX体験でしたが、ぼくには合わないものでした。
その理由は映画への没入感を妨げているから。
今回体験してすぐ思い浮かんだのが「USJのスパイダーマンザライド」。
USJで一番といっていいほど好きなアトラクションですが、それとの違いを考えてみました。
スパイダーマンもサマーウォーズ4DXも体験者が振動や熱、水しぶき、風などを感じることができるものです。
スパイダーマンの方は、体験者が乗る車を襲われる感覚を五感で体験できるのでとてもリアルです。
一方サマーウォーズ4DXは、鑑賞者と映画のキャラそれぞれが感じる感覚をほぼすべて4DXで表現します。
そのキャラに感情移入できていればその感覚を楽しめるかもしれませんが、映画のストーリーに合わせてバンバン特殊効果が使われています。
つまり、モブキャラが体験する感覚まで味わうことになり、どうもしっくり来ないものがあります。
また、【 " 五感 " という人としてのベースとなる感覚に神経がいってしまい、映画を深く感じたり考えたりするために脳が使えないのが、映画への没入感の妨げになっているのではないか】とぼくは思いました。
アトラクションとして子どもが楽しむにはとてもいい装置ですが、大人が映画をより豊かに楽しむために必要な装置か、また+αで1,000円払う価値があるかは疑問でした。
★5といきたいですが、4DXが正直邪魔だったので★-1で【この映画は★4だ】とします。
今度観る予定の「フォードvs.フェラーリ」はSCREEN Xという3画面マルチスクリーンという別の装置付きで鑑賞するので、そちらは楽しみにしたいと思います。
今日はこのへんで。
ではまた。
最後に。
ブログ村のランキングに参加しています。
よければポチッポチッとお願いします。