【米選挙3】米大統領選、初戦からスーパーチューズデーまでを振り返る
今回2020年の大統領選からがっつりアメリカ大統領選の面白さにハマったぼく(ぼくみん (@b0kumin) on Twitter)です。
そこで、ここまでの民主党選挙戦をぼくなりにおさらいします。
間接選挙であることや予備選挙と本選挙という二段構えになっていることなど、諸々ややこしいこと抜きに説明します。
初戦 2/3、アイオワ州の党員集会。
インディアナ州サウスベンドの元市長にして最年少38歳のピート・ブティジェッジ氏が辛勝します。
出典:Wikipedia
逆に前評判の高かったジョー・バイデン氏は4位。完全に出鼻をくじかれました。
集計用アプリのトラブルにより、手書きの記録をカウントするというアナログな手段で集計することになってしまったのです。
これにより、一州の選挙運営もできない党が国家運営できるのかと民主党そのものへの非難の声があがってしまう事態になります。
第二戦 2/11、ニューハンプシャー州の予備選挙。
この選挙では、初戦を勝利した注目のブティジェッジ氏を抑えて急進左派のバーニー・サンダース氏が勝利を収めます。
出典:Wikipedia
第三戦 2/22、ネバダ州の党員集会。
ここでは、第二戦で勝利したサンダース氏が圧勝、半数近い票を獲得します。来たるスーパーチューズデーに弾みをつけました。
出典:米民主党ニューハンプシャー予備選、サンダース氏が勝利宣言 写真15枚 国際ニュース:AFPBB News
オバマ政権で副大統領を務めたバイデン氏が圧勝。
黒人が多い南部でやっと初勝利をあげ、面目躍如を果たします。
出典:Wikipedia
3/3、予備選挙で最も重要とされる3月第一週火曜日。
14州と米領サモアの予備選挙が行われましたが、その重要な局面を前に事態は急展開をみせます。
前日3/2、本選挙戦の"新星"ブティジェッジ氏と穏健派の女性候補クロブシャー氏が揃って撤退。
穏健派同士で票を取り合っていたバイデン氏の支持を表明したのです。
なんてドラマチック!
出典:ブティジェッジ氏がバイデン氏支持 撤退のクロブシャー氏も―米民主指名争い:時事ドットコム
さらに個性的だったのが、先の四戦を重要とみなさずにスーパーチューズデーからの参戦となった世界長者番付9位の超富豪マイケル・ブルームバーグ氏。トランプ大統領の17倍の個人資産があるそうです。
出典:Wikipedia
政治資金を献金に頼らずに計500億もの自己資金を投下して選挙キャンペーンを大々的に打ちましたが、有権者には響かず、米領サモアでの1勝にとどまりました。
そして選挙後、たった一日で選挙を撤退してバイデン氏支持に回ったブルームバーグ氏。
なんて鮮やかな引き際!
スーパーチューズデーの結果 は14州のうち、バイデン氏は少なくとも9州、サンダース氏は4州で勝利しました。
出典:トランプ氏の対戦相手はバイデン氏に 米大統領選:日本経済新聞
ただ、「州で勝利」イコール「代議員数を総取り」ではなく「獲得した代議員数が一番多い」ことを意味します。
大統領になるためには、民主党の大統領候補になる必要があります。
そのためには、7/13から行われる党大会の1回目の投票で一般代議員の過半数にあたる1991人の支持が必要になるわけです。
出典:トランプ氏の対戦相手はバイデン氏に 米大統領選:日本経済新聞
バイデン氏もサンダース氏もウォーレン氏も、この1991人を目指してこれから4ヶ月もの間予備選挙戦を戦い続けなければなりません。
ちなみに予備選挙戦のゴールテープの先には、ラスボスが待ち構えています。苦笑
出典:Wikipedia
ここまで苦しい選挙戦を強いられてきたウォーレン氏ですが、3/6早朝に撤退の一報が入りました。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200306/k10012316311000.html
エリザベス・ウォーレン氏は、サンダース氏と同じく左派で富裕層への増税など社会主義的な政策を訴える女性議員。
出典:Wikipedia
先の辛い三戦があったにも関わらず、バイデン氏がスーパーチューズデーで大躍進した理由の一つとして、穏健派が一つにまとまったことが挙げられると思います。
今回撤退したウォーレン氏が、バイデン氏とサンダース氏のどちらを支持すると表明するかが今後の選挙戦を大きく左右することになりそうです。
次回選挙は3/7のルイジアナ州。
そして次に重要とされるのは3/10のアイダホ、ミシガン、ミシシッピ、ミズーリ、ノースダコタ、ワシントンの6州の選挙戦。
この日に352人の代議員数が動きます。(ちなみにスーパーチューズデーは1357人)
スーパーチューズデーを終え、日本での報道はしばらく下火になるかと思いますが、ぼくは地道に選挙戦を追っていこうと思います。
今日はこのへんで。
ではまた。
最後に。
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